Hema Fresh 上海市内にデジタル農業生産区域を建設

2020.06.23 ブログ

Alibaba傘下のスーパーマーケットHema Freshは、デジタル農業生産区域のHema Villageを、初めて上海市内に建設しました。中国のニュースサイトThe Produce Reportより。

 

 Hema Villageは中国国内の様々な場所に建設されており、その土地に適した農産物を生産し、Hema Freshに直接収めている。基本的にHema Freshのオーダーにより生産量を調整し、全量が買い取られるため、農家にとっても安心できる生産システムだ。農家は予約受注の権利も持っており、海外からのオーダーにも対応します。

 

 

 

 今回のHema Villageは、上海市中心部の北にある崇明島に建設され、「翠冠梨」を生産します。甘くジューシーな翠冠梨は中国で人気があり、毎年78月に店頭に並びます。Hema Freshは、翠冠梨の中国語の発音(Cuiguanli)が、「コロナウイルスが早くいなくなりますように」という意味の中国語と同じ音であることもあって、この作物の生産を決めたようです。

 

 Hema Villageの責任者によると、翠冠梨が順調に収穫されれば、1ヘクタール当たり225000元(約340万円)の売上になるそう。収穫後はHema Freshの店頭に並ぶが、顧客はオンラインで注文することもできます。Alibabaの技術力を活用したHema Villageは、今後上海の浦東地区に次々と建設される予定だそうです。

 

 

 中国のデジタル農業は、すでに日本の数段階先の技術水準に達しているという声もあります。日本の農産物の品質は国際的に評価が高いですが、いずれ品質面でも中国に追い越される日が来るかもしれません。