本場青森りんごの「有袋栽培率」の変化に見る栽培のこれから

2019.09.02 ブログ

青森県のリンゴの有袋栽培率が、19%であることが明らかになりました。1990年の統計スタート以後、20%を初めて下回ったそうです。

 

 有袋栽培は、摘果した後、リンゴの果実に1つずつ袋をかぶせます。病害虫からリンゴを守り、貯蔵性も高く、果皮が薄いため皮ごと食べられます。4月以後のリンゴはその多くが有袋栽培で、輸出が良好な青森県のリンゴの中でも、ベトナムへ輸出するものは有袋栽培が条件として課されています。

 

 他方、有袋栽培は無袋栽培と比較して袋代や人件費などが生じてしまいます。最近は無袋栽培の食味も向上し、加工用のニーズも高まっているようです。人手不足も進み、無袋栽培に移行する農家が今後も増えていく見込みだそうです。

 

 青森県のりんご協会は、周年販売を維持すべく、各所で有袋栽培をアピール。有袋栽培率20%をキープしたい旨を述べています。

 

りんごに袋掛けは当たり前だと思っていましたが、今のりんごはどんどん変わってきているのですね。

 

先日、台風10号の接近によって個人的に栽培していたトマトが全て支柱ごと倒されてしまいました。実はいまだにトマトは倒れたままの状態です。どうしても修復作業の時間が取れずしかたなく放置しています(やる気の問題が大きいのですけど)。

こういったイレギュラーな作業は農業にはつきものだと思います。今後、農業の効率化や生産性向上に向けてAI化を含めた省力化は益々進んでいきますね。

ただ、こういう状況が進むほど「手間をかけた付加価値」が価値を増していくでしょうね。この逆張り発想が果たしてどれだけの収益をもたらすか?農家さん個人の判断よるところも大きくなっていきますね。