2019.08.23 ブログ
作物が生育するのに水分は欠かせません。
当然、栽培中の「適切な水くれ」も大きな仕事となります。
季節、日当たり、風通し、気温、マルチや敷きわらなどでその「適切な水くれ」の状況も変わってきます。
ポイントはこの「適切」具合が実は難しいのです。
ただ、水分補給をひたすらやればいいというものではないからです。
過度な乾燥によって生育ストレスとなったり、過湿によって根が窒息したり病気の原因になったりと、水くれひとつでもいろんな状況があるので大変です。
と、ここで今回の「植物とヒトのココロ」について。
例えば、野菜苗の定植直後に毎日たっぷりと水を与える場合がありますが、農家さんによっては「最初だけたっぷりやってあとは何もやらない」という方が多いです。
多少は乾燥気味の土壌の方が自分で必要な水分を補給するために根をしっかり伸ばし、結果として良好な根張りとなり地上部もしっかりしてくるというのが理由です。
我々も、つい伸びてほしい人材に対し、そのために必要な情報を過度に与えてしまいがちです。時にはじっと我慢して成長を見守ることも必要です。
大切な人材が伸び悩んでいるとしたら、これが原因かもしれませんね。
優秀な人材なら自ら自分の頭で考えだして、結果を出し始めた時こそが根が張りだした瞬間なのではないでしょうか。
このタイミングを見失わず、こうなればギュンギュン音を立てて成長中ですので、乾燥しない程度の水くれをしっかりやれば大丈夫でしょう。
もちろん、水くれと同じでその状況を把握した「適切さ」が重要になってきますけどね。