ヒトにおける「連作障害」について

2019.07.29 ブログ

農家の方の間では知らない人はいないであろう恐ろしい障害(病気?)が「連作障害」!

同じ科の作物を同じ場所で作付けすると、生育途中で萎れる症状が出てしまう生育障害です。

「その作物が生育するのにあたって、必要な土壌中の栄養素は作付けが終わる頃にはなくなっており、また同じ作物が生育するには不十分な土壌になってしまう。」

「同一品種の連作によって土壌中の微生物のバランスが崩れてしまう。」

などなど、その他様々な要因で生育に障害が出てしまいます。

対策としては、異なる科の作物を回しながら作付けする「輪作」をしたり、連作に強い「接木苗」の定植をする、等々あります。

闇雲に作付けする事は、後々の成果に結びつかない場合があるので最初の準備がとても重要になるというお話です。

 

ん!?

なんか、どこかで似たような話があったような?

そうです!人間も同じなんですよね?

同じ組織に属していたり、同じ取組をひたすら続けている(連作)と、植物が萎れるような不具合が出てきます。

個人的な意見ですですが、自分の意思がボンヤリとしていて明確な自分像を持てないまま、日々「生育」しているとかなりの高確率で「連作ループ」に陥ってしまいます。

植物で言えば「輪作」や「接木苗」、「薬剤処理」、「太陽熱消毒」などの対策を取らずにズルズルいくと手遅れとなってしまいます。

そんな中、一流と言われる職人さんやアスリート等は同じことをひたすらやり続けているように見えますが、どうなっているのでしょうか?これは連作ではないのでしょうか?

その答えは植物たちが教えてくれます。

・「輪作」⇒自分をあらゆる角度から客観視し、上手くいかない場合でもくじけず、事前に準備した様々なオプションを駆使する。

・「接木苗」⇒情報収集に努め日々勉強しバージョンアップを怠らない。今の自分に欠けているものを理解し積極的に導入する。

・「土壌処理」⇒周りの環境のせいにせず、それを自らがコントロールする術を持ち、ブレない。目の前の事で完結せず、広い視野で判断、行動する。

と、かなり強引な?結びとなってしまいました(汗)

日頃、何気に思っていたことを本日は書いてみました。

最近、連作気味の自分に向けて(汗)気合を入れたいと思います。

これはトマトの青枯病。

典型的な連作障害の症状です。