安倍農政への不信感は本物か?

2019.07.26 ブログ

今回の参院選で自民党は、いずれも1人区である東北6県+新潟の7県のうち、5県で敗北を喫してしまいました。

農業が盛んなこの地域では、高齢化や後継者不足により農業基盤が揺らいでいます。環太平洋連携協定(TPP)への参加などで農産物の市場開放を推進する自民党に対し、農家は根強い不信感を抱いているといったところでしょうか。

農産品の輸出促進など自民党が目指す「強い農業」より、野党が掲げる「戸別所得補償制度」を支持する農家も多かったとみられますね。

今後は米国との貿易交渉も本格化していきますが、農業が犠牲になる恐れがあるという見方もあり、予断を許さない状況となってきました。

一方、農協グループの組織内候補は3選を決めたものの、得票数は選挙のたびに減らしており、農協の集票力も弱まってきているようです。

政府の政策一つで、農家さんたちの生活や将来のビジョンに大きく影響してくるわけですから、国としての最善の着地点がどこへ向かうのか?目が離せませんよね。

黄金色に輝く秋の光景が、ずっと何十年何百年と続くのか?

正念場を迎えています。